2006年04月11日

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似姿[ガートルード・スタインの肖像画]は…格調高い様式で始まったが、プリミティヴな形態を利用することで変化し、歪曲された顔立ちの特徴から同一人物だと判定される習作になった。

イベリア美術のヴォキャブラリーからピカソが選び出した形態――大きすぎる目、誇張した突き出た眉毛――は、どんな『入門』書でもいまだに新米カリカチュア作者に強調するよう勧めている顔立ちの特徴そのものである。

ピカソが発明したのは、一種のクレオール、馴染みのないヴォキャブラリーを馴染みのある統語法の中に吸収した言語だった。

…ロウからハイへの移動、イーゼルに対するスケッチ帳の勝利は、プリミティヴィズムというトロイの木馬によって成し遂げられた。
アダム・ゴプニック 「ハイ&ロウ――カリカチュア、プリミティヴィズム、そしてキュビスムの肖像」
(『Art Journal』43巻4号〔1983年冬号〕)


posted by jaro at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Dog-ear | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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