FRIDERICUS NIETZSCHE,(フリデリクス・ニーチェ)
de vita sua.(彼の人生について)
ドイツ語訳。
自分の名をラテン語化するばかりか、オリジナル自体を「翻訳」に擬装すること。それは自著を起源なき分身たらしめようとすることである。
岡村民夫『旅するニーチェ リゾートの哲学』
FRIDERICUS NIETZSCHE,(フリデリクス・ニーチェ)
de vita sua.(彼の人生について)
ドイツ語訳。
自分の名をラテン語化するばかりか、オリジナル自体を「翻訳」に擬装すること。それは自著を起源なき分身たらしめようとすることである。
風景を風景として眺める態度を変えなければ、新しい道は開けない。風景という言葉につきまとった古い風景感覚から脱皮しないことには、と私は思った。日本人は意外に言葉を感覚的にうけとりやすい。(223頁)
自然と自分という位置にたって、私はどのような態度でのぞんだらよいか。自然を眺めることも、融合することも、征服することも、私の方法ではない。自然に情緒を託すことも、溺れることも好まず、征服できるものだとも思わない。まず自然の実態を科学的に見つめること、そして理解を深めることを「日本列島」の重点として歩き始めた。(224頁)濱谷浩『潜像残像』河出書房新社